混織繊維に、型などを使って酸性の糊剤をプリントし、酸に弱い繊維だけを溶かして透かし模様を作る加工方法です。
海外ではBurnout、日本では焼き抜き加工や抜蝕加工とも言います。
【オパール糊15/20】:オパール加工用の酸(または染料)を繊維に浸透させるための媒介剤
【オパール用配合酸JR】:オパール加工に必要不可欠な、繊維を溶かすための酸
加工例

使用するスクリーン型
800メッシュ



印捺、ベーキング後
例として、酸の添加量を10%・12%・16%・18%・22%・24%と用意してテストしています
印捺は二度描き
テストのため、ベーキングは110℃×10分



還元洗浄を経て完成
糊をプリントした部分だけ、下に敷いた帯が透けて見えるようになりました
※一度描きの場合は酸の添加量を数%上げてください
失敗例

今回はベーキングを150℃×10分にしております
酸の添加量は16%・18%
印捺は二度描き

還元洗浄後
焼けて炭化した繊維が洗浄で抜け落ちず、茶色く残ってしまっています
ベーキング温度を上げる場合は加熱時間を縮める、または酸の添加量を減らす必要があります
※減らしすぎても茶色く残ります。ベーキング温度と時間、酸の添加量のバランスが大事です
特徴
- 抜蝕性 脱糊性 捺染性 シャープ性 浸透性に優れます
- 必要な助剤は全て含まれているため簡便です
- 熱処理中の粉飛びが非常に少ない
- 抜蝕部分の除去が極めて容易
一般オパール処方
| オパール糊15/20 | 40~70% |
| オパール用配合酸JR | 3~20% ※ |
| 耐酸性分散染料 | 0~X |
| 水 | Y |
| 合計 | 100% |
※ポリエステル/綿・レーヨンの場合3~10%
一般オパール工程
| プリント |
| ↓ |
| 乾燥 |
| ↓ |
| ベーキング or HTスチーム ※ |
| ↓ |
| 還元洗浄 |
※ベーキング150~180℃×1~2分 HTスチーム150~180℃×4~7分
重色オパール処方
| オパール糊 | 重色オーバー糊 | |
| オパール糊15/20 | 40~70% | 40~70% |
| オパール用配合酸JR | 5~20% | 0% |
| 耐酸性分散染料 | X | X |
| 水 | Y | Y |
| 合計 | 100% | 100% |
重色オパール工程
| 重色オーバー糊プリント |
| ↓ |
| オパール糊プリント |
| ↓ |
| 乾燥 |
| ↓ |
| ベーキング or HTスチーム ※ |
| ↓ |
| 水洗 |
| ↓ |
| 還元洗浄 |
※ベーキング150~180℃×1~3分 HTスチーム150~180℃×6~10分
注意事項
- オパール用差し色染料(耐酸性分散染料)を使用
- 捺染後は乾燥・冷却を完全にしたうえ即日蒸し(ベーキング)・水洗を行ってください(特に水洗までは短時間で)
- 地染布の場合は耐酸性染料の使用を確認のうえ加工を行ってください(変色の危険性)
- 抜蝕が不十分な場合は加熱時間の延長、又は加熱温度の昇温をお試しください
- 反対に、過抜蝕で洗浄不良の場合は酸の添加量を減らす・加熱温度の降温をお試しください
- 生地への浸透不良の場合は水の割合を増やしてください(尿素・グリセリン等の添加はしない)
- アセテートの場合は綿・レーヨンよりオパール用配合酸を多めに添加してください
